ジュニアアスリートでも紫外線対策が大切な理由

紫外線

紫外線が強い時期でも屋外でのトレーニングが欠かせないスポーツはたくさんあります。この紫外線は、肌が焼けるだけでなくシミやしわの原因になることは広く知られていますが、アスリートは別の理由で大切なことをご存じでしょうか。 

海外では、日本よりもジュニア時代からアスリートの紫外線対策が強く提唱されており、紫外線対策は大人だけのものではありません。そこで、今回はジュニアアスリートにも欠かせない紫外線対策についてお話します。 

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海外のマラソン大会では日焼け止めが配られる?

海外では、日本では配布されないものが参加者全員に配布される大会が珍しくありません。その配布物は、日焼け止めです。あるマラソンの日本代表選手は、海外でのレースで参加証と日焼け止めをセットで受け取り、参加者を紫外線から守る取り組みに学んだ後、レース中はサングラスを必ずかけて目への紫外線の影響も防いでオリンピックで2大会連続メダルを獲得しました。 

同じくオリンピックメダリストのある水泳選手は、同じトレーニングでも日焼け止めを塗らないと疲労が大きいことにジュニアアスリートの頃に気づいていたそうです。日本では驚かれるかもしれませんが、海外では日焼け止めを塗らなければ使用できないプールもよくあります。 

日焼けはやけどの一種で、皮膚を傷め体のメンテナンスのための入浴やマッサージができなくなったり、免疫力を下げて感染症への抵抗力が弱くなったりします。激しいトレーニングで免疫力が低下しやすいアスリートにとって、かゆみや痛みが生じるニキビやヘルペスが慢性化しないためにも日焼け対策は重要です。 

肌は加齢によって老化する印象が強いですが、実際には、8割程度が長年紫外線を浴び続けたダメージが原因の光老化です。この老化は、濃いシミやたるみだけでなく、白髪や皮膚がんや白内障のリスクを高めると言われています。紫外線予防は目や肌、髪の健康維持のためにも不可欠です。 

ジュニア時代から紫外線から皮膚と一緒に筋肉を守る? 

強い日差しを浴びる環境で、体の中に熱がこもっている感覚を覚えた経験がある方は多いもの。あの熱の感覚は、実際に紫外線が体に熱を与えているからです。あの熱を受けて体の中にある水分が失われ、代謝や血液循環がうまくいかなくなります。 

紫外線を浴び続けると体内に活性酸素が生成され、疲れやすくなります。紫外線は一定量以上の量を浴びた場合、筋肉に損傷を与えることがあります。この損傷は、炎症や筋肉痛といった症状を引き起こし、身体の回復時間が長くなることがあります。

その結果、筋肉が疲労してパフォーマンスの低下の原因になります。パフォーマンスが低下すると同時にトレーニング効果も低下して効率が悪くなり、過剰なトレーニングをしかねません。 

つまり、トレーニングは始める前から日焼け止めを適量塗ることで筋肉の損傷を防ぐだけでなく、大人になって筋肉が自然と衰え始めるまでの期間を長くすることが可能です。日焼け止めは肌トラブルの回避にも有効なのでジュニア時代から活用してください。 

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