子どもにサッカーや野球、バスケットなどといったスポーツの習い事をさせている親御さんも多いかと思いますが、怪我に対して不安を感じている人も多いのではないでしょうか?
激しい動きを要するスポーツや、他者と接触する機会の多いスポーツの場合は、なおさら怪我のリスクが上がります。
「スポーツなんだから仕方ない」と割り切らなければならない部分もありますが、親としては1%でも怪我のリスクを低くしてあげたいものです。
そこでこの記事では、そんな「スポーツの習い事で怪我をしやすい箇所とその予防策」について解説していきたいと思います。
スポーツの習い事で怪我をしやすい箇所とその予防法
それでは、実際に多くの子どもが怪我をしている箇所を具体的に挙げていきましょう。
スポーツの種類によっても違いますが、件数の多い怪我は意外と共通している傾向にあります。
①足首の捻挫
子どものスポーツで圧倒的に多い怪我が「足首の捻挫」です。
その中でも特に多いのが、足首の外側を伸ばしてしまう「内反捻挫」です。
特定のスポーツではなく、サッカーやバスケット、野球、テニス、バドミントン、ダンス、バレーボール、柔道など様々なスポーツで起こりやすいといえます。
一度捻挫をしてしまうと治ったとしてもじん帯は緩くなってしまうケースも多く、再発の危険性が増します。
予防策としては、「運動前に足首のストレッチを入念に行うこと」や「怪我予防の足首サポーターやテーピングをすること」が挙げられます。
また、インソール(シューズの中敷き)をクッション性の高い物に変えるだけでも予防になります。
②打撲
大人のスポーツの場合接触しない場面でも、子どもの場合は接触してしまう可能性が高まります。
なぜならば、筋力が大人と比べ未発達であるため、「泊まる、切り返す」といった動きがしにくいからです。
それゆえに他の選手と接触し打撲を負ってしまうケースも必然的に多くなります。
予防策としては、ぶつかる危険性のある箇所にサポーターをつけ衝撃を軽減させたり、接触しやすいシチュエーションを親や指導者が入念に教えることが挙げられます。
③シーバー病とオスグッド
大人の場合、過度な動きでない限りかかとや膝に痛みが走ることはあまりありませんが、小学生年代や中学生年代の子どもの場合はかかとや膝に痛みが走るケースがあります。
かかとの場合は、「シーバー病」、膝の場合は「オスグッド」です。
シーバー病は、かかとの踵骨骨端核がはがれることで痛みが出ます。
また、踵骨軟骨に炎症が起きる場合も痛みが出ます。
予防法としては、厚めのインソールで衝撃を和らげたり、サポーターやテーピングを使用する方法が効果的です。
オスグッドは、脛骨や膝蓋靱帯がはがれ炎症を起こすことで痛みが出ます。
運動において膝は非常に重要な役割を担っているため、オスグッドを発症してしまうとかなり動くことが困難になります。
また、オスグッドになっているにもかかわらず無理をして動き続けると、悪化して剥離骨折となり手術が必要になる可能性もあります。
予防法としては、少しでも痛みを感じたならばとにかく休むことです。
また、運動前後のストレッチも効果的です。
まとめ
今回は、「スポーツの習い事で怪我をしやすい箇所とその予防策」について解説してきました。
足首の捻挫や打撲、シーバー病、オスグッドは小学生のスポーツで起きやすい怪我となります。
さらには骨折や突き指、手首の捻挫、肉離れなども起こる可能性があります。
親としては様々な怪我のリスクを考え、運動前後のストレッチやサポーターの装着、高品質なインソールの準備などをしてあげたいところです。
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