サッカーは11人で行うスポーツですが、小学生年代では主に8人制のサッカーが主流となっています。
これはなるべく1人がボールを触る時間が多くなるために設けられたルールですが、試合では各チーム1人だけ違うユニフォームを着てプレーする選手がいます。
そう、「GK(ゴールキーパー)」です。
GKといえば、キャッチングやパンチングなどが基本的なスキルとなり、またはボールを持った状態から前線にキックをする「パントキック」のスキルも必須となります。
しかし、現代サッカーではこれらのスキルだけでなく、あるスキルも同時に練習する必要があるのです。
この記事では、そんな「小学生GKが練習しておくべきフィールド選手のスキル」について解説していきたいと思います。
現代のGKに必要なスキルは、フィールド選手と同じ「ボールを足で扱うスキル」
冒頭で挙げたように、GKは相手選手のシュートやセンタリングをキャッチしたり、パンチングしたりするスキルが特に重要です。
このスキルがなければ、簡単に得点を奪われてしまうことでしょう。
ただキャッチやパンチングスキルを高めるだけでなく、状況に応じた「適切なポジショニング」を監督やコーチ(チームによってはGKコーチ)から教わります。
キャッチした後に行うパントキックも、習得するまでは大変ですが、小学生年代の子どもでも数週間練習すれば形にはなるはずです。(センスの良い子どもは練習した当日にできてしまうこともあります。)
しかし、現代サッカーではこれらのスキルと併せて、「ボールを足で扱うスキル」も必要となります。
DFやMF、FWと同じように、足でボールをトラップしたり、パスをしたりするスキルです。
ここでいうトラップやパスは、プレッシャーのない状態で行うスキルではありません。
相手FWがプレッシャーをかけてくる状態でも正確にトラップをして、DFやMFに繋ぐパスをしなければならないのです。
時には足で切り返してボールキープをしてからパスを出す必要もありますし、一度パスを出してもリターンパスが来るケースもあります。
なぜフィールド選手のようなスキルが必要なのかといえば、現代サッカーでは「GKを含めたビルドアップが当たり前となっているから」です。
ビルドアップとは、フィールドの真ん中ではなく自陣のGKやDFの場所からパスを丁寧に繋ぎ攻撃を組み立てることです。
一昔前までは、GKへのバックパスはあまりせず、もしもバックパスが来たとしても基本的にはFWめがけてロングキックするのが基本的なプレーでしたが、現代サッカーではそうしたプレーは少なくなっています。
ボールを足で扱うスキルを習得せず中学校のサッカー部に入るとレギュラーになれない可能性が高まる
いかに身長が高くキャッチンやパンチングが上手かったとしても、中学校のサッカー部に入るとなかなかレギュラーが掴めないかもしれません。
なぜならば、前述した通り現代サッカーではGKの足元のスキルも非常に重要視されているからです。
それはプロだけでなく、中学生年代や高校生年代でも同じです。
逆にいえば、小学生年代からしっかりと足元のスキルを磨いておけば、苦手意識があったとしても一定レベル以上の足元のスキルが身につき、中学生や高校生になった時もレギュラーに抜擢される確率が高まるはずです。
まとめ
今回は、「小学生GKが練習しておくべきフィールド選手のスキル」について解説してきました。
GKはキャッチングやパンチングをするイメージが強いですが、現代の試合ではフィールド選手と同じように足でトラップをしたり、パスをしたりする場面が多いといえます。
小学生でGKをしている子どもは、ぜひキャッチングやパンチングの練習だけでなく、フィールド選手と同じような練習も定期的に行い、足元のスキルを高めましょう。
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