子どもが本気で野球を好きになり、「野球チームに入りたい」と言い出したならば、多くの親御さんは各小学校毎に活動している少年野球クラブに入部させるかと思います。
しかし、実は日本では少年野球の他にも選択肢があります。
それが「リトルリーグ」です。
クラブ数は少年野球の方が圧倒的に多いですが、リトルリーグは世界大会が開かれているほど本格的な組織となっています。
他にも様々な少年野球クラブとの違いが存在するため、子どもをどこのクラブに入団させるかをしっかりと考える必要があるといえるのです。
この記事では、そんな「リトルリーグと少年野球の違い」について解説していきたいと思います。
少年野球とリトルリーグの違い
それでは、実際に少年野球とリトルリーグではどのような違いがあるのかを具体的に挙げていきましょう。
①球の違い
少年野球とリトルリーグの最大の違いは、「公式球の違い」です。
少年野球では、軟式球を使用します。
その名の通り柔らかいゴム素材で作られているため、軽くて体に当たっても大怪我にはなりにくいため、低学年でも安心してプレーすることができます。
打った際のボールスピードも遅めで、飛ぶ距離も硬球よりも短いという特徴があります。
これに対して硬式球は、高校野球やプロ野球で使用している公式球と同じ規格のものとなっています。
軟式球と比べると大きくて硬い造りとなっているため、少年野球をしていた子がリトルリーグでプレーするとかなり戸惑ってしまうはずです。
石のように硬いわけですから、恐怖心を感じる子もいるでしょう。
それゆえに、楽しむことを目的とする子どもは少年野球の方が合っているといえるでしょう。
「本格的に高校野球で全国大会に出たい」
「将来プロ野球選手になりたい」
そんな強い意志のある子どもであれば、小学生年代のうちからリトルリーグでプレーした方が良いといえるでしょう。
実際に大谷翔平選手や松坂大輔さんなど、数多くの名選手がリトルリーグから世界に羽ばたいているのです。
②イニング数
少年野球のイニング数は7回ですが、リトルリーグのイニング数は6回までとなっています。
③グラウンドの広さ
少年野球のグラウンドは、リトルリーグのグラウンドよりも一回り広くなっています。
サイズ的には、ソフトボールのグラウンドサイズに近いといえるでしょう。
④リードは禁止
少年野球の場合は、ランナーがリードしながら盗塁を狙うといったプレーをしますが、リトルリーグではリードは禁止となっています。
⑤投球制限
リトルリーグでは、以下のような投球制限が設けられています。
・1~20球であれば休息不要
・21~35球は1日間
・36~50球は2日間
・51~65球は3日間
・66球以上は4日間
このように、リトルリーグでは投球数制限のガイドラインが定められているため、肩や肘に大きな負荷がかからないようになっています。
さらに、4イニング以上捕手として出場した選手は投手として出場できませんし、41球以上投げた投手はその試合では捕手を務められないルールとなっています。
これに対して少年野球は、1試合の中での投球制限が設けられています。
1日に投げられる球数は70球に設定されていて、下の学年となるとさらにこの球数が少なくなることもあります。
まとめ
今回は、「リトルリーグと少年野球の違い」について解説してきました。
同じ「野球」というスポーツではありますが、同じ小学生年代でもかなり違いがあります。
もしも我が子が本気で野球に取り組みたいと感じているようならば、リトルリーグチームへの加入を検討してみてはいかがでしょうか?
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