お子さんの身長について、気になっている保護者の方も多いのではないでしょうか。
「寝る子は育つ」といいますが、睡眠と身長の関係についてご説明していきたいと思います。
子どもの平均身長の最新データ
厚生労働省が公表している令和4年度の学校保健統計調査によると、小学生の平均身長は次のようになります。
<小学1年生>
男の子平均身長:117.0cm
女の子の平均身長:116.0cm
<小学6年生>
男の子の平均身長:146.1cm
女の子の平均身長:147.9cm
小学1年生から6年生までの5年間に、約30cmも身長が伸びていることが分かります。
さらに、小学校6年生から中学1年生の1年間では、女子は約5cmであるのに対し、男子は約8cmも身長が伸びているというデータもあります。
参照:厚生労働省「令和4年度の学校保健統計調査」
睡眠と身長の関係
睡眠は、子どもの発育を促す成長ホルモンの分泌に大きく関係しています。身長を伸ばす働きがある成長ホルモンは、寝ている間の分泌が多くなります。
そのため、十分な睡眠を取ることで成長ホルモンが多く分泌され、身長を伸ばすことにつながります。逆にいうと、睡眠が不十分な場合、子どもの身長が伸びにくくなる可能性があるのです。
どのくらい寝ればよいのか!?
2021年に学研教育総合研究所が行った調査によると、平均睡眠時間は次のようになります。
<小学1年生>
男の子:9.18時間
女の子:9.23時間
<小学6年生>
男の子:8.41時間
女の子:8.29時間
米国のNational Sleep Foundationのデータによると、6〜12歳に必要な睡眠時間は9〜11時間です。多くの小学生が十分な睡眠をとれていないことが分かります。
参照:学研教育総合研究所「小学生の日常生活・学習に関する調査」
睡眠の質を上げる方法
身長を伸ばすためには、成長ホルモンを多く分泌させることが重要です。そして、成長ホルモンを効率良く分泌させるためには、質の良い睡眠が重要になります。
・就寝する90分前の入浴
就寝90分前の入浴で、スムーズに入眠できる深部体温になります。
・一定の生活リズム
起床時間を一定にすることで、決まった時間に就寝できるようになります。
・就寝する2時間前までの夕食
就寝前に消化吸収を済ませられれば、睡眠の質を低下させません。
・寝心地のよい寝具を使う
体にかかる負担を軽減することができ、心身をリラックスさせられます
これらの方法を実施して、お子様の身長を伸ばす睡眠の質を向上させてあげてください。
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