大谷翔平選手や山本由伸選手、佐々木朗希選手など、世界でもトップクラスの実力を持った野球選手が増えてきましたよね。
特に花形であるピッチャーに憧れ、日々練習に励む小学生も多いのではないでしょうか?
しかし、野球というスポーツ(特にピッチャー)は、ある特定の箇所の怪我をしやすい傾向にあります。
それは「肩」や「肘」です。
この記事では、そんな「小学生年代の野球で気を付けるべき肩や肘の怪我」について解説していきたいと思います。
強い憧れから練習し過ぎる小学生が多くなっている
大谷翔平選手や佐々木朗希選手のように160kmの剛速球を投げたり、山本由伸選手のように球速がありながらキレのある変化球で三振の山を築く投球を普段から見ていると、真似したくなってしまいますよね。
小学生位の年代は、まだ計画的に練習をすることが苦手であるため、つい夢中になり投球練習しすぎてしまう可能性が高まります。
10歳前後の体は、まだ未完全で大きな負荷をかけるべきではないのは常識ですが、「大谷選手のようになりたい」という思いから無理をしてしまうのです。
結果的に肩や肘を怪我してしまい、長期間野球ができなくなります。
親としてできること
それでは、我が子が野球にのめり込み投球練習をし過ぎているならば、親はどのような対応をすべきなのでしょうか?
いくつか対処法を挙げてみましょう。
①投球フォームを指摘する
この対処法は、母親から指摘するのではなく、父親から指摘された方が効果が高いかもしれません。
野球経験のある父親であれば尚良しです。
それは、「投球フォームを指摘すること」です。
もしも少年野球などで指導の上手い監督やコーチがいれば、肩や肘に負担がかかりにくい投球フォームを教えているはずですが、そうした指導者がいないチームに所属しているならば、親が指摘するほかありません。
・肘が下がった状態で投げる
・投げ終わった後に腕を止めてしまう(振り切っていない)
・体をひねって力を生み出しているのではなく、腕の力で球速を出そうとしている
こうした場合には、肩や肘に大きな負担がかかっている可能性が高いといえます。
そのため、「肘はなるべく高い位置をキープする」「ひねりを意識しその遠心力を活かして投げる」「必ず投げ終わったら腕を振り切る」といった指摘をすべきです。
実際に我が子の投球フォームを動画で撮影し、そのフォームでは肩や肘に負担がかかりいつか怪我をしてしまう(野球ができなくなってしまう)ことを伝えましょう。
②プロの選手でも100球以上投げることはほとんどいないことを伝える
小学生年代から投球練習で100級以上投げているならば、「プロでも100球以上はほとんど投げない」という事実を伝えましょう。
少年野球では、「1日70球まで」と制限されていることが多いです。
しかし、それはあくまでも試合の話であって、試合前後の練習や試合のない日の練習などではそうした球数を超えて投球する子どももいます。
肩や肘は消耗品であり、鍛え上げられた体を持つプロ野球(メジャーリーガーを含む)選手たちですら、1日100球以上投げる機会はほとんどないのです。
実際にプロのシーズンでは、先発投手は90球程度でベンチに下がりますし、次回の登板まで中4日や5日といった様に期間を空けることで肩や肘の負担を減らしています。
その事実を親御さんが子どもに伝えるだけでも、効果は高いといえるでしょう。
まとめ
今回は、「小学生年代の野球で気を付けるべき肩や肘の怪我」について解説してきました。
野球は肩や肘に大きな負担が及ぶスポーツです。
大谷翔平選手をはじめ現代には憧れのスターが数多く存在しますが、そういったスターを目指すために練習を頑張り過ぎてしまう小学生がいるのも確かです。
ぜひ親御さんからここで挙げたような対処法を指摘して、肩や肘を怪我しないようにしましょう。
コメント