緩く深く打つ練習をする

tennis

 我が息子は中学校のテニス部で近畿大会に出場しました。そのステップとして初心者の頃にやっていた「緩く深く打つ」練習を紹介します。
 テニスの初心者が試合に出場すると、とにかくミスが多くラリーが続きません。体力的にも精神的にもスタミナが続かないという事もありますが、力を入れ過ぎて力んで外してしまうことや、体制不十分で打つことのミスが目立ちます。まずサーブを入れ、リターンが返ってきたらそのボールを強くなくていいので緩く深めに返します。その後はこの繰り返しでいいのです。少しコントロールできるんであれば相手のバック側に緩く深く返します。これができるだけで、かなりの確率で試合に勝てます。その理由として緩く深いボールはバウンドしてすぐにラケットを振る必要がありますのでタイミングが難しくミスしやすいのです。それならと、下がって打つと大きくバウンドするのでかなりコートから離れて打つことになり、強く打つことが難しくチャンスボールを返す可能性が高くなります。この緩く深めに返ってくるボールはテニス初心者には返すことが相当難しいので、かなり効果的な作戦だといえるでしょう。
 緩く深く返すと言っても最初はオーバーしたり浅く落としてチャンスボールになったりと難しいのです。ですので緩く深く打つ練習もかなりの練習量が必要となります。練習の注意点としてはまずはコートに入れることが最優先です。最初はとにかくコートの真ん中に返すだけでいいのです。ラリーを続けていれば必ず相手がミスります。私はテニスは自分で決めるのではなく相手のミス待ちのスポーツだと思っているぐらいです。コートの真ん中に安定して返せるようになると数を数えてみましょう。100回以上ラリーが続けれるようになってください。100回以上できるようになればかなりの実力がついています。ここまでできるようになると自分が返しにくいボールはどういったボールか、わかるようになります。すなわち、緩く深いボールです。だからそういうボールを相手に打つのです。特に初心者のうちはこういったボールを返す練習はあまりしないので効果的です。では自分がそういうボールを打たれたらどうやって返せばいいのでしょうか?最初は返すコツがわかりにくいのですが、ボールの落下地点近くで待ち、ボールがバウンドしたらすぐにラケットに当てるように返します。決して下がらないで返してください。下がると相手の思うつぼになってしまいます。下がらず返すと最初はネットにかかりやすいですが慣れるとすぐに入るようになりますので安心してください。
 この練習は2人とも緩く深く返す練習をすればお互いにそのボールを返す練習にもなりますので一石二鳥となります。
 如何だったでしょうか。これから初めての試合を控えている選手の方は少し練習してみてください。きっと役に立ちますよ。

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